新作のタイトルが決まって、至極ご満悦の山口です。
もちろん、まだ公表はできないけど。
作品のタイトルというものは、企画の段階ではだいたい「仮題」で、いよいよ発売が確定し、作品の方向性もおおむね決まったあたりで正式なタイトル付けとなります。
作者である私の意見はもちろん、企業さんのほうからもタイトル案をいただきまして、それらの候補からまず10個以内に絞り、そこからまた決選投票ではないですが、時には作品に直接かかわる関係者だけではなく、企業に勤める人たち全体にアンケートを取って、この世でたったひとつのタイトルを選んでいくワケです。
現在連載中の『そもそも恋は欲だらけ』も、そのようにして決めました。
ちなみに、『そもそも恋は欲だらけ』というタイトルは、私が提出した約50個のうちのひとつ。さらにちなみに、仮題は『金とカラダと愛と恋と』でした。
今回決定した新作のタイトルも私の案が採用されまして、ますますご満悦ですよ(笑)
まあ、私は「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」戦法なので、「絶対これは選ばれねぇだろ」と思うものも含めて、毎回50個を目標に案を出すんです。
作品に関連するキーワードをずら~~~~~っとメモして、それを組み合わせていく単純な方法を取っています。キーワードは100個くらい用意しますかね?? あとはもうそれを足したり引いたり掛けたりするだけ。
タイトルにもトレンドってものがあって、今は「パッとひと目見て作品の中身がおおまかに分かるもの」が売れ筋だそうです。漫画も書籍もゲームもスマホやタブレットが主戦場になって以降は、「分かりやすさ」が重要なんですって。
ラノベのタイトルとか、ものすっごい長いヤツがあるでしょ?? あんな感じ。
そういったトレンドも考慮しながらタイトル候補をリストアップして、最後に「絶対これは選ばれねぇだろ」のなかでも「本当に本当に絶対にないッ!!!!(笑)」というものを削除して、約50個を先方に提出。
企業さんは多くて5~10個。
50 vs 5ですからねぇ……約10倍の数を出しておいてカスりもしなかったら、「下手な鉄砲」の「下手」がもうものすごい下手だよね(笑)この仕事向いてないよ(笑)
本日、連絡をいただいたところによると、私も含めてほぼ満場一致でひとつのタイトルに意見が集中したようです。よかったよかった、平和だ。
しかし──……。
しかし、なんですよ。
ここへ来て「サブタイをつけたほうがいいと思うんで、サブタイ案を出して下さい」という依頼が……。
地獄(笑)
サブタイかぁ~~~~、お前のことはちっとも頭になかったよぉ~~~~(笑)
さすがに「2、3個で大丈夫です」と言われたんで、週明けまでに「みんなが納得するような」「分かりやすくて」「人の目を惹く」サブタイトル案を考えたいと思います。
もう1度言おう。
地獄(笑)