私は職業柄、本をよく読みます。要するに、作品を書くための材料を集め、それを学び、吸収し、自分のものにして、新たな作品を生み出すのです。
ひとつの作品のために、なん十冊と読むこともザラ。
そんな私が資料を読む時の方法がこちら。
必ず資料を2度読むんですね。
1度目はザッと内容を把握して、気になったところにすべて付箋を貼る。
2度目は、付箋の貼られた場所をもう1度重点的に読み返して、しっかり頭へ叩き込む。
……これで、だいたいの情報を覚えることができます。
なんでも繰り返しが大事ですね。
私は、ここ2~3年、英語・韓国語・中国語を勉強しているのですが、それも単純に、永遠に繰り返しの作業です。
同じ語学アプリを頭から終わりまで、それこそ3年間、毎日飽きもせず繰り返してプレイしているだけなんですよ。もはや勉強とは言えないレベルの短い復習ですが、単語も例文も、すらすら暗記して言えるくらいになってきました。
そもそも、語学ってそういうものですよね。
赤ちゃんが言葉を覚えるためには、身近な大人たちの話を繰り返し聞いて、覚えて、自分のものにしていく。
新しい語学を学ぶ時も、まずは赤ちゃんの気分で。繰り返し繰り返し同じフレーズを聞いて、ものにして、自分が話せるようになることを目指す──
人間の段階的な成長を勉強にも当てはめて、ちょっとずつちょっとずーつ成長している次第です。
新しい何かを学ぶのは楽しい。
それが作品に必要な資料でも、外国語でもなんでも。
自分のなかに取り込んだ知識は、たとえ今すぐ役に立たなくても、いつか必ず、どこかのタイミングで花開いて、創作に役立ってくれると信じています。
勉強は種まきです。脳みそに種をまいていく作業です。
どんな色で、どんな形の花が咲くのかこうご期待。勉強には夢があっていいですね。