山口夢Official Blog

物書き(小説家・シナリオライター)の山口夢です。

伯爵は誰と恋に落ちたのか―『恋と伯爵と大正デモクラシー』、調べ学習の手引き―

本日は読書をしておりました。資料です。

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ドラえもんは、昨日の生誕祭から片づけ忘れていたものです。

blog.yumeyamaguchi.com

本日読了したのは、山本一生著『恋と伯爵と大正デモクラシー 有馬頼寧日記1919』日本経済新聞出版社、2007年、ISBN978-4-532-16636-6)

www.nikkeibook.com

競馬のなかでも人気のレース「有馬記念」を始めたことで有名な有馬頼寧伯爵が若きに溺れた恋を、彼の日記や、その周辺にいた人々の日記から丹念に追ったノンフィクション作品です。

もう1年近く前に資料として購入し、「ぶ厚いから読むの気合い必要だな……」とか思いながら放っておいたのを、ここ数日で読み切ったのですが、あのね、

 

すんごい面白いよ。

 

読み始めて5ページ目で、「これは最高の本を買ってしまった」とワクワクしました。

大正時代の貴重な資料としても最高ながら、この本をオススメする理由は、「調べ学習のハウツーがすべて詰まっている」ということ。

日記という、非常に個人的で限られた情報から、実際に起こった事件や事柄の流れを追うために、図書館で資料を調べ、実際にその土地へ足を運び、やがて判明した子孫を訪ね、謎を解きほぐしていく様子は、もうほとんどミステリーと言っても過言ではありません。

天然のミステリー。

当初は、頼寧の愛した女性も「M」さんだとか「緑」「美登里」さんという、表記すらハッキリしない状態から、医者の一家に生まれた「松信美登里」だということが判明していくのです。


あのね、なんでもググッてWikipediaからコピペすりゃいいと思っている学生や社会人は、マジでこの本を読んだほうがいい。

調べることの大変さ、調べた先にある真実、そして、その達成感。

確かにネットは便利であって、まったく知識のない状態から、ザラッと概要をさらう段階では最高に使えるツールなんですけど、そこで初歩の知識を得たあとは、ありったけの書籍に目を通し、実際に足を運ばなきゃいけないんですよ、やっぱり。

 

いや、それにしても、面白かったです。満足の読書!!!

 

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毎日恒例の宣伝を挟みまして。

大正時代ということは、『うっかり探偵の大正事件録(仮)』のための資料です。


うっかり探偵の大正事件録(仮) プロト版ティザームービー

こちら、制作のほうはたいがい押しておりますが(笑)、よろしくお願い致しますね!!

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