無理かと思ったけど、〆切ちゃんと守ったんぬ。(※褒めて)
今日は主に、新作のキャラクター一覧表と物語中盤までの展開を表にしたフローチャートを作成して先方に送付しました。
ちょっと真面目な話をすると、小説家やシナリオライターなど、おもに「物書き」と言われる人は、大きく分けて「構成から作る派」と「キャラから作る派」がいて、そのどちらにも利点と欠点があるワケですよ。
……って、大学の時にシナリオの講義で習いました(笑)
私は物書きの知人・友人が少ないし、いてもストーリーの作り方なんて真面目な話はせず、「お酒美味しい」「毎日楽しい」くらいの話しかしないから、他の人の創作法なんて詳しく知らないんだけど。
当時の講義によると、「構成から作る派」は、ワクワクドキドキの面白展開を描きやすいが、展開に固執するあまり、キャラクターが枠にハマってしまう結果、人間らしいキャラを描けない。
反対に「キャラから作る派」は、人間味の溢れるキャラクターが最大の魅力となるが、キャラの意思を尊重するあまり、展開が緩くなりがちらしい。
また、「起承転結」の「承」で詰まる場合はキャラクターの作り込みが甘く、「転」で詰まる場合は構成の作り込みが甘い……んだったかな。ごめん、「承」と「転」が逆かもしれない(※もう10年以上前に聞いた話だから、間違ってても許してちょ:笑)
さらに、作品を書いていく上で、物語の展開的に面白い「構成」を取るか、登場人物の心情を裏切らない「キャラ」を取るか、迷い悩み苦しむ段階が必ずやってくる、と。
……あくまでも、当時の講義によりますが。
学生の頃はイマイチピンと来なかったけど、今ならまあ少しは分かる気がします。
ちなみに、私は基本「キャラから作る派」。
とはいっても、根が飽きっぽくて集中力がないせいか、キャラをふんわり作りながら、ちょっと構成も考えてみて、その構成に合わせてキャラの軌道修正をしつつ、また続きの構成を考える……的な?? 一応、いいとこどりをしているつもりです。
そもそも、まだな~~~~んにも決まっていない段階で最初の構想を練る際、キャラも展開もごった煮のメモを取るんですよ。
「こんな人出したい」「こんなシーン書きたい」みたいな。
そういった点と点を繋ぎ合わせる、というか、1個1個のつみきを順に積んでいくような感覚で、物語を作っているような気がします。
ただ、あのね、これは「私いいとこどりして物語が作れるすげぇライターでしょ??」っていう自慢ではなく、この方法にも大きな欠点があって、すんげぇ面白いものが作れることもあれば、「構成」と「キャラ」どっちつかずの「うすぼんやりした何か」ができることも大いにあるのです。
だいたいうすぼんやりしてるよねぇ~~~~、だからいつも方々でNG食らうんだよねぇ~~~~~。
そんなうすぼんやりをごまかすために私はギャグを書いているのではないか、ということに気づきかけたんですが、気づかなかったことにします(笑)
世の中、気づかないでいたほうが幸せなことっていっぱいあるよね。
……さて、次回作ではギャグを封じられている山口。
うすぼんやりした物語を回避できるのか、こうご期待!!(つらい)
毎日恒例の宣伝を挟みまして。
これは個人的な意見ですが、漫画のシナリオを書く時は、ほかの媒体よりもキャラクターをしっかりと作っておいたほうがいいような気がします。
理由は、連載って急に延びたり終わったりするから。
状況によっては事前に想定していたエンディングなんて意味をなさず、キャラの個性や心情に頼って物語を延長/収束させなければならないため、主要キャラクターたちがまるで身近に生きているレベルで作り込まれていると非常に便利でよい、のかもしれない。
まあでも、結局漫画は漫画家さんがいることが大前提だし、編集部の思惑もあるワケで、私ひとりの意思ではどうにもならないんだけど。
キャラをそれなりに作り込んでいると、たとえばNGを食らった時、「じゃあ、こういうパターンはどうですか??」と、すぐに別案が出せるという利点があります。このスピード感は、かなり大事ね。
今日先方に提出したものはまだアイデアレベルのキャラクターなので、OKを貰い次第、詳細を詰めていくつもりです。
これがまぁ~~~~~~面倒くさいんだけどね!!(笑)
仕方ないから作るよ!! いい作品にしたいし、ここサボるとあとで困るのは自分だからね!!(笑)