ちゃんと読み終わりましたよ。
昨日も申しましたとおり、この『病院坂~』が、金田一耕助最後の事件となります。
そして、本当の解決までに約20年を要したという、金田一耕助最長の事件でもあるのです。
20年だからね、登場人物がまぁ~~~~~多い。さらに複雑。
そもそも金田一シリーズって登場人物が多いんですよ。
しかも、親族・血族の関係が複雑に絡み合っていて、パッと読んだくらいじゃ分からないレベルです
とくに、金田一史上最長の事件『病院坂~』は、5代に渡る2つの家の間で繰り返された結婚や出産、そこにお妾さんが加わって、さらにその子、孫が入り乱れる飽和状態。
下巻に入った頃、ようやく全部飲み込めました(笑)
ミステリーというと、時間的・物理的なトリックを解いて、読者をあっと言わせる手法が多いですが、金田一シリーズは、複雑な人間関係に重点を置き、ひとりひとりの思惑を解いていくと、自然ひとつの答えが見えてくる……という手法を取っています。
人間が、じっくりしっかり、よく描かれている。そこには長い人生がある。
あの、膨大な量の人物たちに人生を与え、それを絡ませ、ひとつの事件に仕上げ、読者に「あっ」と驚くような結末を用意するなんて……。
正直、バケモノです。横溝先生はバケモノ。(※褒めてる)
確かに、私は金田一耕助というキャラクターが大好きだし、理想の男性ぶっちぎりのNo.1と、永久に言い続けるつもりだけど、何度読んでも飽きない、面白い、勉強になるストーリーが、私を魅了してやまないのです。
バケモノが紡ぐ、神のごとき物語。
……まあ、バケモノと神様って紙一重だからね。系統は一緒。
人間ができることの範疇を超えてるよ、本当に。
毎日恒例の宣伝を挟みまして。
ガリガリと読書をし、それを咀嚼・吸収した私は、ようやく自分の創作に移るのです。早く移れよ、って話だよね~っ!!!
でも、いい栄養をいただいたんで、いいものが書けそう!! 体も脳も心も、よりよい栄養を摂取して自分に還元していかなきゃね!!(※……と、己に言い聞かせて、サボって読書した言い訳を必死にしようとしています)