珍しく、著者がまだ生きてる本を読み始めました(笑)
原田宗典著『劇場の神様』。
原田先生の本は高校の頃から愛読していて、「原田先生といえば!」でお馴染みのエッセイはもちろん、小説もできる限り読んできました。
学校の行き帰りに乗る電車のなか、それから授業の合間の5分休み、私の高校生活は、原田先生の作品とともにあったと言っても過言ではありません。
図書室にいっぱい置いてあったんだよね、なぜか。司書さんの好みだったのかな。
とにかく、15年前からたくさん笑わせてもらってるし、とても勉強させていただいている作家先生です。
これまでに触れてきた作品が「私」という人間を育ててくれているのなら、原田先生の作品は、確実に私の血となり肉となっているのだと思います。栄養にしちゃってる感じが、非常に申し訳ないんですけども。
ところで、この『劇場の神様』。
何年も前に1度買って、収録されている短編『ただの一夜』を読み、そのあと引っ越しか何かでなぜか1回紛失して、再度購入し直してるんですよ。
で、また『ただの一夜』を何度も読んで、そっから先に進んでなかったっていう(笑)
なんでかって、帯がいいじゃないですか。
「神様、おまたせしました」
わたくし原田宗典は、ようやく自分自身が読みたかった小説が書けました。
神様、あなたに向けて書いたものです。どうぞお読み下さい。
この帯の文句を読んじゃったらさぁ~~~~~、15年前から好きで読んでいた原田先生みずからが「自分自身が読みたかった小説」なんて言うからさぁ~~~~~~。
読むのもったいなくなっちゃうじゃん!?(笑)
もったいねぇもったいねぇを繰り返して、早何年。
いくらなんでも、そろそろ読もうかな?? って。
読む前に死んじゃったら後悔すごそうだし(笑)
ときどき、いろんなものを先延ばしにするクセがあるんですよ。
「かつ丼食べたいなぁ」なんて思いながらも、カロリーヤベェカロリーヤベェを繰り返して1年半経っていたこともあって、そのあいだ「今死んだらかつ丼食べた過ぎて化けて出ちゃう……」って、本気で悶々としたり(笑)
THE 無駄な悩み☆
あの世に図書館も食堂もあるならいいんですけどね、その保証がないもんだから、やりたいと思ったことは今のうちにやっておかないと。
作品もね、書きたいものは書きたいうちに書いておこうと思います。
No more 先延ばし!!
あの世出版もある保証はないし、現世で売れたいんで(笑)
……ってなワケで(どんなワケ!?)、読み始めました。『劇場の神様』。
表題作のほか、短編が3本収録されているのですが、いつもトップバッターの『ただの一夜』ばかり読んでしまって先に進まなかったのを、ようやく『夏を剥がす』『夫の眼鏡』と読了し、『劇場の神様』までたどり着きました。
まだ序盤。
相変わらず、もったいねぇ精神がうずうずして、ともすれば「やっぱり今読むのはやめておこう……」なんて言い出しかねないから、読み始めたことをブログに書かせていただきました。
そのため!? っていう(笑)
いや~~~~、他人に向けて書くブログの有効活用って、こういうことだよね?? たかだか1日20人ぽっちしか来ないこのブログだけど、他人の目っていうのは心をシャンとさせてくれるもんで。
これで読了しなきゃいけなくなったし、読んだらちゃんと感想を書きますね。
原田先生が読みたい小説って、どんなんだろうなぁ。
最近、わくわくする読書が続いてる。
とても幸せなことです。
毎日恒例の宣伝を挟みまして。
唯一繰り返し読んでいる『ただの一夜』も大好きなんですよねぇ~~~~、繰り返し読んでるだけはあるんですよ。
いいんです、何度読んでも。たまらなくなるような色気があって。
『劇場の神様』を読了したら、もう1度頭に戻って読み直してしまいそうです(笑)
まあ、この話はまた別の機会に。