昨日は手抜きのようなブログになってしまいましたが、
今日は、時間の許す限りちゃんと書きたいと思います。
いや、昨日も書きましたけど、超~~~~~~面白かった!! 黒澤明監督作品『用心棒』!!
学生の頃「映画脚本の基礎がすべて詰まっている」と教わったことを思い出しました。
脚本の基礎どころか、構図等の演出に関しても教科書的。
私、現在は漫画の原作をおもに書いてるんですけど、
コマ割りや構図まで、指定できることはすべて文面で指定するんですね??
(※指定はしても、漫画家さんのやりたいように演出してもらうスタイル。シナリオと違うネームが上がってきても、大きな問題がない限り何も言いません。これぞ共同制作の楽しみだと思っています)
映画脚本を勉強していた頃は、構成やセリフばかりに気を取られて、絵的なところまで注目することはなかったんですよ。(※それもどうかと思うけど)
今、漫画原作で半分演出のような役割も担うようになり、構図にもようやく目がいくと、「いや、すごいな。マジか。ヤバい」みたいな声が、映画を観ながら自然と漏れること数回。
DVDでよかったよねぇ~~~~!!! 映画館で観てたらはた迷惑だよ(笑)
まあ、ベタなところでいくと、冒頭のほう。
三船敏郎さん演じる浪人が荒れた宿場へ到着した時、野良犬が人の手首をくわえて歩いているというシーン。
これは学生の時の授業でも、「いかにその宿場が荒れているのか、ということを、言葉抜きで観客に伝える演出方法」と、教わったんですけど、その時は「へぇ~~~」くらいのもんだったのが(※あの頃の自分マジどうかと思う)、今目の当たりにしてみると、「見事だな」と感心しました。
映画ほどではありませんが、漫画やその他の媒体も、「絵で見せられるものは絵で見せる」「セリフは限りなく減らす」が基本みたいなところがあるんですよ。
しみじみ、こうやって絵で見せるんだ、と。見せるっていうか魅せる??
手首に気づいた瞬間、観客もギョッとするじゃん?? 刺激的な絵面かつ、状況説明も1度に済ませるなんて神業としか思えないよね。
また、キャラ設定もいいんですよ。
とある宿場には敵対するグループが2つあり、年がら年中刃傷沙汰が横行していて、まともに人も歩けない状態です。そこへやってきた浪人が、どっちのグループもぶっ潰して平和にしようともくろむが……というストーリーなんですけど、山ほどキャラが出てくるわりに、みんな見分けがつくんですよ。
これって結構すごいことで。
よっぽど上手くキャラの書き分けができていないと、誰が誰やら。「なんか超いっぱい出てきた」くらいの感想で終わってしまう。
私、面白いドラマや映画を誰かに紹介する時、「主要キャラクターの名前をすべて言えるかどうか」を基準のひとつにしてるんですね。
『用心棒』は、あまりに登場人物が多いため、全員の名前は言えないけど、一方のグループの親玉が三兄弟で、親分肌・馬鹿でお人よし・賢い現代っ子など、今のベタながら見事にキャラが立ってる。
2mの怪力巨人とか、風見鶏の十手持ち、マザコンの2代目、意地の悪いやり手ババア……すごいよ、あの人数のキャラクターをパッと分かりやすく書き分けられるなんて、ため息しか出ないよ。圧倒的だよ。
あ~~~~~、もっと上手くなりてぇ~~~~~って思っちゃいました(笑)文章自体も、構成も演出もキャラづくりも何もかも上手くなりてぇです。
昨日も言ったけど、もっと映画観よ。本も読も。いっぱい書こ。
頑張ろ。
毎日恒例の宣伝を挟みまして。
私、書いてると楽しくなっちゃって、練って練って練って、練り切って「今できる最高のものを出す」ってことができているのか、ちょっと不安になります。
楽しく書くのもいいことだけど、もっと一生懸命、もっといいものを追求する姿勢を追い求めていきたいなぁとも思います。
ふう、やることいっぱいだ(笑)