「作品のアイデアってどんな時に思い浮かぶんですか??」
……なんてことを、初対面の人によく聞かれます。
まあ、めったにいない職業なんで、珍しいんでしょうね。
こんな末端クリエイターの私にも、非常に興味を持っていろいろ質問してくださるんですよ。ありがたいことですね。
さて、いろいろ聞いていただくのは本当にありがたいことなんですが、その質問に対する明確な答えを私が持ってないっていうね(笑)
かのアガサ・クリスティー大先生のように「お風呂に浸かりながらりんごをかじってる時」とか、カッチョイイ答えがあればよかったんですけどね。
ないんですよ。
しいて言うなら、手を動かしてる時か足を動かしてる時、かな??
私、構成を練る時だけは、実際にペンを持って紙に文字を書かないとダメで、ゲームのようにテーマや設定がある程度決まっているものは、1度すべての設定を紙に書き起こして、そこから自分で考えた追加の設定を書き足していく方式で筋を組み立てるんですね。
でも、この「手を動かす」って、何も「ペンを持つ」に限ったことではなくて。
料理をしている時もそうだし、この数日で部屋を綺麗にする術を覚えたんで、これからは掃除をしている時にもアイデアがひらめいたらいいなぁと思ってるんです。
で、「足を動かす」っていうのは、もちろんお散歩をしている時。
とくに夜中ね?? 紫外線アレルギーだから昼に長時間散歩できないっていうのもあるんだけど、お気に入りの曲をシャッフルで聴いてそれを口ずさみながら、ときどき「あ~っ!!(思いつかないっ)」とか「(そのアイデアは)違う、違う」って独り言ちるから、なるべく人のいない時間帯がいいんですよ(笑)
完全に不審者だから。
ま、深夜のほうが不審者度も増すって話なんですけどね??
昨日も歩いてきましたよ。
日付が変わるくらいの時間から、なるべく遠回りして、トキワ荘跡地へ。
私が東京都練馬区・江古田の民だということは、このブログでも何度か書いてるんで、御存じの方もいるかと思いますが、トキワ荘跡地は隣駅である東長崎駅から、池袋方面へちょろっと歩いたところにあるんです。
遠回りすると、ちょうどいい距離でね。
とくに漫画関係のアイデアに詰まっていると、私が愛してやまない藤子・F・不二雄先生を始め、漫画の神様たちが暮らした土地を訪れたくなるのです。
溺れる者はワラをも掴む的な(笑)
うろうろぶつぶつしながらこのモニュメントの前にやって来て、しばらくぼ~~~~っとして帰るのがいつものコース。
おかげで昨日も、
一応アイデアが出た状態で帰って来られるから漫画の神様たちパナい。でも、先方から求められてるものじゃない感がすごい。
— 山口夢@そも恋・うっかり探偵 (@yume_yamaguchi) 2019年6月26日
まあ、いいや。これも一案。
ちゃんとアイデア1個出して帰って来ました。
ありがたや~~~~ありがたや~~~~~。
私が江古田に住んでいるのは通っていた大学の関係であって、まさか近所にトキワ荘があったなんてことは知らなかったんだけど、これも勝手にご縁だと思って、創作に勤しんでいくつもりです。
そういえば、藤子両先生は、手塚治虫先生から「敷金もそのまんまにしておいてあげるから、僕のあとに住まない??(意訳)」と言われ、「憧れの手塚先生が住んでいた部屋なら是非に!!(意訳)」と、喜び勇んでトキワ荘に引っ越してきたそう。
あの藤子先生にも、そんな可愛い時代があったのか……と思うと同時に、「憧れの先生が使っていた部屋に『住む?』って言われたら住むよなぁ……言われたい」と、オタク心がうずきましたとさ(笑)
私なら誰だろう……漫画なら藤子先生、小説なら横溝正史先生とか谷崎潤一郎先生とか、徳川夢声先生とか……みんな仏様!!!!
直接「住む?」とは言ってもらえそうにありませんね。
ちなみに、今日は足より手を動かす日です。
頭のなかにあるアイデア未満の「何か」をすべて書き出して、それを繋げてきちんとした企画にしたいと思います。
毎日恒例の宣伝を挟みまして。
「手を動かす」「足を動かす」以外にも、「旅に出る」「寝入り端・寝起き」「面白い人に会った時」等、アイデアが向こうからのべつまくなしやって来るんですけどね。
でも、一番の正攻法は、作品に関連する情報をとにかく頭のなかへ叩き込んで、それを咀嚼して自分なりの答えを導き出す、だと思います。
情報はあればあるほど助かる。足りないことはあっても、あり過ぎることはない。
これからもたくさんの本を読んでいかなきゃいけませんね。