みんな~~~~っ、寄席に行ってるか~~~~い!?
……むしろ、寄席って行ったことある??
このブログでは何度も言っておりますとおり、ワタクシ、大学の落研を舞台にした小説を出版したことがありまして、
私自身も、大学時代は落語研究会に所属しておりました。
そんなこんなで、友人知人によく「行ったことないから、寄席連れてって!」とお願いされるんですね??
私はいつも「チケット買って入るだけだよ」って答えるんですけど。
急な塩対応(笑)
まあでも、本当にチケット買って入るだけなんですけど、入ったことのない人にとっては、やっぱりどうしても敷居が高いようで……お願いされたら、時間の許す限りお供するようにしています。
私も今、文章センス向上のため、徳川夢声先生の本を読んでいる関係で、
日本の話芸を改めて勉強したいと思ってるんですね??
結果、昨日と今日、2日連チャンで寄席通いでございます。
昨日は新宿末広亭の昼席。
本日は上野鈴本演芸場の夜席なんですけど、これ書いてる時点で、まだ上野には行けてないから(※現在AM10:00前)
昨日の寄席について、ちょろっと書きたいと思います。
いや、昨日の昼席、私的には超当たり回でした。
そもそも好きな演者さんが出る日を選んでるんですけど、好きな噺が多かったんですよ。たまたま「聴きたいなぁ~」と思った噺とか。
ドメスティック宗教戦争『宗論』。
子どもには絶対分からないし、大人でも、分からない人にはたぶん一生分からない(笑)『短命』。
その他、前述の『せんおち』で、作中のキャラクターが実際に演じた『饅頭怖い』や『親子酒』など、
私が勝手にご縁を感じている噺も聴けたんで、もう大満足。
(……あっ、『せんおち』は声優さんたちの落語が聴けるCDも絶賛発売中だから、そちらのほうも是非チェックしてみてくださいね)(ボソッ)
おまけに、寄席っていうのは何も落語だけを聴きに行く場所ではなく、「色物」と呼ばれる、漫才・漫談・奇術・曲芸……などなど、これまた日本文化を色濃く反映した芸を見ることができるんですけど、昨日は色物も大好きな師匠方がたくさんで。
もはや伝統芸能であり、ペペ先生というジャンル、ギター漫談・ペペ桜井先生。
「紋ちゃん待ってました!」の声が掛かる、曲ごま・三増紋之助師匠。
どんな脳みそしてるんだか常々不思議、即興芸術の紙切り・林家正楽師匠。
人間離れし過ぎている技の数々、太神楽・鏡味仙三郎社中の皆さん。
……などなど。
「落語ってなんか難しそう……」と、どうしても二の足を踏んでしまう方には、こういった色物を目当てに1度は寄席へ行って欲しいと思うくらい。
刀の切っ先でコマをくるくる回したり、口へくわえたバチの上に、どんどん茶碗を積んでいったり……いくら文章で書いても「すごさ」が伝わらないこの芸を、みんな着物でやってのけるんだから。
しかも、生の舞台で。
これはね、本当に寄席じゃないとなかなか見られない芸なんで、1度!! 騙されたと思って、寄席行ってみよ!? って言いたくなる。
生で観よ!? って。
……あと、これは完全に個人的な好みなんだけど、女性は意外と好きな人が多いんじゃないかと感じていて、それが、
男の人のたすき掛け
なのよ。
太神楽の鏡味仙三郎社中の皆さんは、だいたい出番の終盤で生たすき掛けを披露してくださるんです。
たすきの端を一旦口にくわえながら、(もちろん)慣れた手さばきで着物の袖をまとめ、キュッと結んだ瞬間に、
はああ、カッコいい……好き
ってなってしまう(笑)
ひどく不純な動機なんですけど、あんなに綺麗なたすき掛けも他ではめったに拝めないと思うんで、私と同じくたすき掛けフェチの方は、寄席へ行くことをオススメします(笑)
とにかく、1度行っても損はないと思うよ、寄席。
楽しいよ、寄席!!!
毎日恒例の宣伝を挟みまして。
紙切り・正楽師匠のところで「どんな脳みそしてるんだか常々不思議」と書いたのは、紙切りという芸が、お客様のリクエストを聞いて、そのお題に沿った絵を、ものの2、3分で切り絵にしてしまうから。
ちなみに、昨日のお題は「川開き」「あじさい」「くじゃく」。
この芸って、お題に対する想像力、それを構図に起こす構成力、さらにそれをハサミ1本、紙1枚で切り抜く技術力──これらすべてを持ってないとできないんですよ。
しかも、即興で。
ほとんど考える時間もなく、お題を貰った瞬間に、紙へハサミを入れるからね??
何十回拝見しても、「どんな脳みそしてるんだろ……」と、一種畏怖にも似たような感情を抱く芸であります。
本当になんでも切ってくれますよ??
その昔、「ドラえもん」をリクエストした私が言うのだから間違いないです(笑)
(※大学時代の荷物をまとめた段ボールに入ってるはず)(見つけたら写真載せます)(リクエストを聞いた正楽師匠は苦笑いで切ってくれました:笑)(裏で三味線を弾くお師匠さんも「あんなこといいな、できたらいいな♪」を、即興で弾いてくれたんです)(またいつかお願いしたい)