Something ELse
その昔、日本テレビの『雷波少年』っていう番組で、合宿生活をしながら新曲を作成、その曲『ラストチャンス』がオリコン20位以内に入らなかったら即解散……っていう企画で、見事2位を獲得した3人組アコースティックバンドなんですけど。
詳しくはWikipediaでどうぞ。
サムエル、私と同じ30代以上には懐かしい響きでしょ??
2006年に解散しちゃったんですが、私まだバリバリ現役でふつーーーに聴いてるんですね??
ほら、CDも結構持ってる。
私は歴20年越えのジャニオタなんだけど、初めて親に頼み込んで買ってもらったCDは、Something ELseさんの『502』でした。
(※写真の『502』にレンタル落ちのシールが貼られている理由は、もともと持っていたCDを、空き巣に盗まれちゃったから。これは買い直した中古品です)
好きなんですよね、20年経った今でも。
合宿生活をハラハラしながら見守っていたこともあるけど、単純に歌声と曲が好きなんですよ。
相性のよい3人の歌声と、基本ギターだけで構成されるシンプルな曲調、そして、なんかちょっと暗い歌詞(笑)
明るくてハッピーなラブソングで、「昔こんな悲しい恋があったけど」とか言って、すぐ過去を振り返っちゃう。
夢を追う系ソングでも「あんなに愛した人をなくしても夢を追う」って言っちゃう。
たとえば、
この海に投げ捨てた いくつもの痛かった恋が
今 二人たどり着くためならば それも構わないよ
──『cold flower』作詞・作曲:今井千尋
It's perfect あんなに愛した誰かをなくしてしまっても
Perfect, perfect dream
(中略)
It's perfect どんなに悲しい時代(とき)でも僕を動かすのは
いつだって It's perfect dream
──『パーフェクトドリーム』作詞・作曲:今井千尋
この、後ろ向きに前向きな感じが、私にはすごく合ってるんですよね(笑)
『パーフェクトドリーム』は、元気がない時の応援歌にしている楽曲のひとつです。
引用した部分の歌詞が1番好き。
歌詞を見ると「悲しい時代」になっていますが、読み方は「とき」となっているため、仕事で悪いことがあって、心が折れそうになった時、この曲を口ずさんで元気を出すようにしています。
『cold flower』も『パーフェクトドリーム』も、『風見鶏』というアルバムに収録されている曲なんですが、私このアルバムかなり好きなんですよ。
『月の虹』は、耳で聴く大人の絵本だと思っていて、曲調も世界観も歌詞もすべてがベストマッチ。サムエルの曲のなかで、もしかしたらもっとも聴いてるかもしんない。
Ah 月の虹が 今も君を 照らし続ける
Ah 包むように 癒すように ゆっくりと
分かっていたんだ 全ての光が 永遠じゃないこと
『残像』を聴くと、歯を食いしばって仕事をしようと思える。
やりたいことだけできたら どんなにいいだろう
だけど出来ないこと出来た時に 僕は変わる
──『残像』作詞・作曲:今井千尋
本当に、後ろ向きに前向き。
でも、世の中ってきれいごとばっかりじゃなくて、ちょっとビターで、それでも頑張っていきたいな、と思ってるから、こんなにもサムエルの歌詞がビタッとハマるのかもしれません、私には。
他にも語りたい曲はいっぱいあるんですよねぇ。
作詞をメンバー以外が手掛けたアルバム『Y』も良曲揃いだし、なかでもシングルカットされている『夏のラジオ』は最高。「二十歳のようには愛せない」というフレーズは、この年になるとよく分かる。
初期の名曲『さよならは最後に言う』、シングルのカップリング『蜘蛛の糸』、運命を歌うアルバム表題曲『光の糸』、後期のシングル『1M』……。
みんなみんな好き。
何百回と聴いている曲ばかりです。
やっぱり有名なのは『ラストチャンス』なんですが、そのほかにも素晴らしい曲がたくさんあるんですよ。いいバンドです、サムエルは。
解散する前に、生で歌声を聴けなかったことが、唯一の心残りです。
ほんと、行ける時に行っとかないとね。いつまでも、いると思うな親と推し、ですよ。