それがこの本。
『日本のファッション 明治・大正・昭和・平成』(城一夫・渡辺直樹著、青幻舎)
私も買ったばかりで、ほとんど目を通していないのですが、届いたものをパラパラーっと見た瞬間「買って正解!」だと分かりました。
現在、私は大正時代を舞台にしている作品を準備中ですが、たとえば大正時代の和装(女性)だと、こんな感じ。
まず、イラストが美しくて可愛い。眼福。
和装は和装でも、時期や季節、TPO、身分等によって、いろんなパターンを紹介してくれるのが、とても丁寧な本の作りをしているな、という感想です。
読者に優しい。
ちなみに、洋装になるとこんな感じ。
子供服もきゃんわいー、今の時代でも通用する可愛さ。さすが大正時代ですね。
もう少し時代が下って1950年になると、
左ページのワンピース、ふつうに欲しいですね。ファッションの歴史は回ると言いますが、なんとなく納得です。
こういったテイストで、明治時代〜2000年代のファッションを解説してくれているワケですが。
が!!
この本の素晴らしいところはこれだけじゃなく、巻末のおまけにあるのです。
見て!!! 時代別の流行色一覧!!
さらに、その詳しい解説!!!
いや、至れり尽くせりか!?!?
それがまだまだ!! 明治〜平成のファッション年表まで!!!
はあーっ、痒いところぉ!!(に手が届く素晴らしいクオリティ)
資料として完璧。
買って一片の悔いなし、というヤツです。むしろ古本で買ってしまって申し訳ない、いくばくかの小銭(印税)を著者のポケットにねじ込まずしてどうする!? という気持ちでいっぱいです。
まあ、印税はすでに支払われているはずなんで、さらなる重版のお手伝いがしたかった。
このようなよい本に出会うと、「まず歴史的リサーチから、歴史的事実の確認、約400点のイラストに関する打ち合わせ、専門家による校正、膨大な量のゲラチェック……はあーっ、手間!! すごい手間!!! ありがたやありがたや……」と、出版社の方角に向けて手を合わせたくなる(笑)
職業病ですね。
著者の皆様の手間をありがたくいただいて、作品に生かしたいと思っております。
ほんっとーーーに膨大な労力!! ありがたい!!