先方に提出する参考資料リストを作らなきゃならない山口です。どうも。
小説を書くにせよ、ゲームを書くにせよ、書籍のライティングをするにせよ、ライターにとって、資料を集めるのは重要なことです。
資料がいっぱい必要だった執筆といえば、世界遺産を紹介する本なんかも書いた経験があるんですよ。(お仕事については以下を参照してください)
WORKSには掲載していませんが、歴史、心理学、ハーブ、都市伝説、漫画の解説本……などなど、これでもいろんな書籍の執筆に携わっているんです。
ゲームもなんだかんだいって資料が必要になるからね。
行ったこともなく、行く予定もない海外旅行向けのガイドブックが、我が家にはいっぱいあります。いつか出たいなぁ、世界放浪の旅。
まず、調べたいことがあったらネットを使いますが、それは初歩の初歩、「どんな本を探したらいいのかすら分からない」状態を「こんな本を探せばいい」へ、道筋をつける程度にしています。
ネットの情報は膨大だし、必ずしも正しいとは限らないからね。
こう……会話のネタで使うくらいならネットでも十分だとは思いますが、さすがに書籍で間違ったことは書けないんで。
私が間違ったことを書いてしまうと、その書籍を資料として、さらに間違った書籍がこの世に生まれてしまうかもしれないじゃないですか。責任が重い。
じゃあ、ネットの情報⇒書籍へたどり着くためにどうするか。
たとえば、「大正時代、建物」で検索してみましょう。
すると、当時有名な建築家のひとりに、ジョサイア・コンドルという人がいたことを知るワケです。
旧岩崎邸や、旧古河邸を建築した人物ですね。
これが、次のステップへ続くキーとなります。
ちなみに、去年訪れた旧岩崎邸については、ちょろっと一昨日の記事に書きました。
そこで、今度は「ジョサイア・コンドル、本」で検索をかけます。
すると、どうでしょう!!
ジョサイア・コンドルに関する本が、Amazonなどの通販サイトでずら~ッと並ぶんですよ。
んんんッ、高ッ!!!
2万越えと4万越えかぁ~……それは貧乏ライターのギャラでは購入できない書籍ですね……。
そういう時は、図書館だ!!!
しかし、手あたり次第に図書館へ行ってもしょうがないから、今度は「カーリル・ローカル」の出番です。
これは私がよく利用している東京版。
読みたい本のタイトルや作家を入力すると、都内のどの図書館に資料があるのか、リストにして教えてくれるのです。
各県・全国版もありますよ。
ここではとりあえず、買えば2万円超えの『鹿鳴館を創った男』を調べてみましょう。
やった~!! 都内なら38館で借りられますよ!!
買えば2万円超えが、図書館なら無料で借りられるのです!!
さらに、1番上に表示された葛飾区をクリックし、「予約・詳細情報」へ進んでみましょう。
すると、葛飾区の「どの図書館」に目的の本があるのか、も丁寧に教えてくれます。
フォローが完璧ですね、惚れちゃうかもしれません。
結果、『鹿鳴館を創った男』は、葛飾区の「お花茶」と「上小松」という図書館にあるそうです。
これが自宅近くの図書館なら足を運ぶもよし、あまりに遠い場合は、近所の図書館に取り寄せてもらうもよし。
図書館さんもアフターフォロー完璧だよね。同じ区内なら、別の図書館で借りた本も返却できるんだよ?? やっぱり惚れてしまいそうです。
この方法で、私は結構な資料を図書館からお借りしました。ありがたや。
図書館に足向けて寝られないけど、図書館さんはおそらく全方位にあるから足向けて寝てると思います、ごめんなさい。
いいよ、図書館。便利だよ。
仕事や勉強の資料探しに、こんないい場所はありません。
優しくてアフターフォローも完璧、知識も豊富な図書館さん……人間だったら付き合いたい……明日起きたら、近所の図書館が人間になってないだろか。
……くらないこと言ってないで。
あっ、図書館さんへお取り寄せを頼む際は、「本のタイトル」「作家名」「ISBN番号(バーコード近くに書いてある数字)」を控えてから行くと、話が早く進みますよ!!
これは、元書店員バイトからの豆知識でした!!