ま~た金田一耕助の話すると思ってるでしょ?? 当たり~!!
だって、耕助さんは私の理想の男性ぶっちぎりの1位なんだもん。ほら、みんな恋バナ大好きでしょ?? お題スロットで「恋バナ」選んじゃう??
昨日の夜も、耕助さんが寝かせてくれなくて……(朝方まで『白と黒』を読んでました、眠い)
冗談(?)はさておき、年末年始、私は金田一耕助シリーズのドラマ版を再放送も含めて5本ほど観たんですよ。
1本はクリスマスイブにやってた『犬神家の一族』。
あとの4本は、NHKハイビジョンで年1本制作してるシリーズの『獄門島』、残りは『金田一耕助短編集』と銘打った連作ね。
この最後の短編集が私にとってはいろんな意味で面白くて、Twitterではつぶやいたのですが、
AXNミステリーで池松版の金田一耕助短編集始まった……観てるうちになんとなくそんな予感がしてたけど、制作が元就職先。
— 山口夢@12/25『そも恋』連載開始 (@yume_yamaguchi) 2019年1月5日
太宰治短編小説集とテイストが一緒で、私はその初回にADとして参加をしておりました。なつかしす。もう10年も前の話。
……はい、ワタクシ元ADなんですけど、古巣が制作しておりました(笑)
いやぁ、観てる途中でな~んか感じるものがあったんだよね。映像+朗読という構造、短編集縛り、個性が強めの演出。
どれもこれも、本当に懐かしいですね。
一応、Wikipediaにもスタッフとして名前が載ってます(笑)さっき確かめたら、まだちゃんと載ってました。消えてなかった。とっくに消えてると思ってたよ。
出た、閑話休題。
……でね??
せっかく金田一の映像化作品をたくさん観たので、ま~た性懲りもなく文庫を1冊ずつ読み返しているワケですよ。
手始めに、年末観た『犬神家の一族』から。約1年ぶり、たぶん4回目の再読です。
(カバー絵を担当しているのは~?? せーのっ、杉本一文先生~!! 常識だよね!!)
私、学生時代は映画を勉強していたこともあって、原作と映像作品は切り離し、別物として考えるようにしております。
だから、ここでは過去に映像化された作品も含め、原作と比較してあーだこーだ言うつもりはありません。
また、これから原作を読む人のために、詳しい内容に触れることも控えます。
結果として、「事件とはまったく関係のない場面においての可愛くて仕方がない金田一耕助」の話をするしか方法がなくなりましたので、あらかじめご了承ください。
つまり、いつものヤツです。
いや、もうね、開始20ページでつらいよね!?
「旦那様、ボートお漕げになりますか」
「うん大丈夫だ」
ボートなら耕助にも、腕に自信があった。耕助がボートにとびうつると、女中がすばやく纜(ともづな)を解く。
「旦那様、気をおつけになって」
「うん、よし、大丈夫だ」
──『犬神家の一族』
待って。
ボートの腕に自信がある金田一耕助。「大丈夫だ」って返事が男らしい。好き。
好きが溢れすぎて、ここの文章10回くらい読み返して頭抱えました。私のオールを任せたい。OKOK。井の頭公園でデートしようよ、耕助さん。
っていうか、そもそも金田一耕助はみずからも認めるほどの運動音痴なんですよ。
にも関わらず、この『犬神家の一族』における耕助さんは、得意の競技でカッチョイイ一面を惜しげもなく披露してくれているんです!! そういった面でも神作!!
とある場面では、スキーの腕も披露していて、
「署長さん、見そこなっちゃいけませんぜ。ぼくはこれでも東北うまれです。スキーは下駄よりなれてまさあ。尻はしょりでもスキーは出来ます。それじゃいっしょに出かけますか」
(中略)
「金田一さん、大丈夫ですか」
「大丈夫、そのかわり相当珍妙なかっこうをお眼にかけますが」
なるほど、そのときの金田一耕助のかっこうこそ、世にも見ものであった。かれは二重回しをぬぎ、羽織をぬぎ、袴をぬぐと、尻はしょりをして、メリヤスの股引きのうえに靴下をはきスキー靴をつけた。
「金田一さん、そいつは……あっはっは」
「笑っちゃいけません。そのかわり手練のほどを見てください」
なるほど豪語するだけあって、一行のなかではかれがいちばん達者だった。両肩にステッキをかついで、タ、タ、タと登っていった。
──『犬神家の一族』
東北生まれ最高。
私もスキーはできるほうなので、是非スキーデートを……いや、スキーまったくできないんで、手取り足取り教えていただけませんかね!?(すっとぼけ)(欲望に忠実)
ゲレンデで恋をしませんか?? ええ、全部雪のせいです。
急に話変わりますけど(物書きのクセに記事の構成下手くそかよ)、耕助さんって茶目っ気たっぷりだし、そもそも語尾可愛くないですか!?
「見そこなっちゃいけませんぜ」とか、笑う相手をたしなめる時も「笑っちゃいけません」とか。(運悪く、どっちも例が「いけません」になっちゃったけど)
実はかなりユーモアのある人なんですよねぇ、そのあたりのことについては、以下の記事を参照してください。お茶目以外の魅力もふんだんに語っております。
ぜひ読んでいただきたい。ワタクシ、同担歓迎派なんで。
でもね~、でも、嫉妬ですよ。超嫉妬です。
それにしても、いまこうして眼近に見る珠世の美しさはいよいよ尋常ではなかった。顔かたちの美しさはいうまでもないとして、水に濡れたその肌の、ほんのりと血の気に匂う美しさは、まるで照りかがやくばかり、およそ女色に心を動かしたことのない金田一耕助もこのときとばかりは胸が躍った。
耕助はしばらくうっとり、珠世の顔を見詰めていたが、珠世がそれに気がついて、ポーッと頬を染めるのを見ると、あわてて唾をのみこんだ。
──『犬神家の一族』
かぁ~ッ、耕助さんも美人に弱いのかーッ!!!! こればっかりはどうしようもねぇ!! つらみ!!!
「およそ女色に心を動かしたことのない」草食系男子代表・耕助さんに、うっとり見つめられてぇ~!!! あーーーーッ、いろんな意味で叶わない夢ッ!! だって、金田一耕助は実在してないんだもん!!(元も子もねぇ)
……はあ、感情のアップダウンが激しいですね。
家でひとりぼっちなもんで、妙にストレス溜まってるんですよ。
なんか楽しいことないかな……うん、書くか(結論)
内容に触れないで感想を書こうとすると、どうしてもしょーもないものになっちゃいますね。いや、ちゃんと読んでるし推理モノとしても大好きなんですよ、金田一耕助シリーズ。ただ、耕助さんへの愛が先走っちゃうんですね。恋だからね。