山口夢Official Blog

物書き(小説家・シナリオライター)の山口夢です。

【ひとり旅備忘録】本間美術館で出会った素敵な女性(ヒト)―山形県酒田市―

メリークリスマス!!!

本日12月24日はクリスマスイブですね。祝日ということもあり、皆さん家族や友だち、恋人と楽しい時間を過ごしていらっしゃるのではないでしょうか。

ワタクシはと言いますと、季節感も休日も関係のない職業のため↓↓

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本日も「ただの月曜日」としてふつーにゲームのシナリオを書いてました。明後日〆切だからね。

 

さてさて、せっかくのクリスマスイブですし、ひとり旅の話でもしましょうか。(ひねくれ者)

これまで、今年の誕生日旅行で訪れた山形県酒田市鶴岡市では、即身仏を訪ねたり、大正期の金庫を見てはしゃいだ話を書きましたが↓↓

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今日はちょっと趣向を変えて、出会った人の話を書きたいと思います。

 

場所は酒田市にある本間美術館。

私が訪れた10月半ばは、「大滝博子創作人形展」と有名武将の書をメインに展示していました。(この人形展がまた素晴らしかったんだけど、それはまた別の機会に)

本間美術館は展示品のほかに、本間氏別邸庭園(鶴舞園)と、大正ロマン風の清遠閣という建物もあり、私はどちらかと言えば清遠閣を見学したかったんですね。

ちょっと前に『ブラタモリ』で紹介されたらしく、清遠閣にはそれなりにお客様がいらっしゃいました。

ぐるーーーっと建物内をめぐり、外があいにくの雨だったこともあって、喫茶スペースでお抹茶をいただくことに。

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 好きなんですよ、観光地でお抹茶飲みながら休憩するの。

 

干菓子をぽりぽりかじりながら、雨に濡れる鶴舞園をぼーっと眺めていたら、やっぱりひとりでいらしていた女性のお客さんに声をかけられました。

「おひとりですか?」って。

年のころは60代半ばから70をちょっと過ぎたくらい。綺麗な白髪が印象的な、物腰は柔らかだけど活動的な雰囲気のある女性でした。

S県から来たその人は、確か旅行3日目。山登りが好きで、何度も酒田・鶴岡周辺を訪れているらしく、今回も出羽三山を目的に来たとのこと。

ふだんはとある習い事の先生をしているそうなので、ここでも便宜上「先生」とお呼びしましょう。

 

先生とは、1時間以上にわたって、いろんなお話をしました。

この辺りでオススメの観光地やレストランのこと、山登りのこと、今年行った旅行先のこと、仕事のこと……。

雨脚がますます強くなり、また外へ出るのも億劫だったとはいえ、初対面で親以上に年の離れた人と、こんなに話が続くとは思いませんでした。

私、出会った人と5分あれば仲良くなれるコミュ力の持ち主なんですけどね。それでもこれは、なかなかに珍しいことです。

私のようによく分からん職業の(まだかろうじて)若者が話すことを、それはそれは楽しそうに聞いてくれた先生のお人柄によるところが大きいと思われます。相づち上手で、とても気持ちよく話ができました。

 

面白かったのは、真夏の暑い時期にライブ参戦した時の話になって(オタクも5分でカミングアウトしていくスタイル)、「真夏のツアーには、塩分のタブレットと拭くだけで涼しくなるボディーシート(GAT×BY)、塗るとひんやりする日焼け止めが便利です」と話したら、「夏の山登りに必ず持っていくわ」と、えらく興味津々だったことです。

ジャニオタすげぇな、って(笑)

美術館の喫茶室で出会った年配の人にも有益な情報をもたらすことができるんですよ、何事も好きになってみるもんですね。

 

先生とは、本間美術館の閉館時間と私の電車の時刻もあり、名残惜しくもその場でお別れすることになりました。

オタクも仕事もカミングアウトしたのに、最後までお互い名前を言わず。

こういったところが、とてもとても「ひとり旅」だな、と。

ここで連絡先を交換し、たとえば年賀状のやり取りをするような関係になるのも正解。

でも、袖振り合った一瞬を楽しんで、またすぐ他人に戻ることも、正解は正解。

今、この時のように「先生は元気かなぁ、どこかの山を登ってるかなぁ」と、たまーに思い出して、くすりと笑う時間の、なんと幸せで穏やかなことか。

 

いいなぁ、私も先生のように、あの歳でひとり旅ができる人間になりたい。

頑張ろう、仕事とか健康面とか、人生を楽しみたいと思う遊び心とか。

私の人生はこれからどうなるかまったく分からないけれど、「こうなりたい」と思えるひとつのモデルケースを、先生のなかに見たような気がします。

またどっかの喫茶室で再会したりしないかな。そしたら本当に「物語」なんだけどな。

 

最後に、鶴舞園の素敵な景色を。

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これだからひとり旅はやめられない。

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