ついにこのシリーズも③ですよ!(ついに、というより、ブログ始めて1ヶ月ですでに3回目っていうペースがおかしい)①と②は以下を参照してくださいネ↓↓
こいつ金田一耕助シリーズ以外の本読んでねぇのかって感じですけど、ちゃんと読んでますよ(笑)仕事の資料を主に。
ただ、私の抱く耕助さんへの愛が①とか②で終わるはずもなく、なんなら③でも終わるワケがなく、このシリーズはまだまだ続きます。(堂々の予告)
最終的には、1冊ずつ読み返してレビューしていけばいい話だからね!? 合間合間に愛も語るし、最低でも50回分は書けますよ!! やったね!!(?)
ただ、レビューを書き始めるにしても、今現在我が家の『本陣殺人事件』『獄門島』『悪魔が来りて笛を吹く』が貸出中でして……いや、代表作揃いッ!! レビューやるなら、やっぱ金田一最初の事件である本陣からやりたいじゃん!? ほんと誰だよ、うちから借りパクしてったヤツ!!
ほんと、金と本は返ってこないから金輪際人に貸さない。(ポリシー)(もしも子どもができたら真っ先に伝えたい教訓)
本なんて安いしまた買えるだろうと思って返さないヤツが多いんだよなぁ、ちくしょうめ。私も返しそびれてる本あるけど。(小声)
安定の閑話休題。
今回は、前回・前々回とは趣向を変えてまいりましょうか。(耕助さんへの愛が重過ぎるって友だちに言われたから)
私、金田一耕助シリーズを読む時のこだわりがあって、それが「表紙は必ず杉本一文先生のもので読みたい!!」です。
現在、角川文庫から出版されている金田一耕助シリーズの表紙は、タイトルの漢字一字を抜き出してデザインされているんです。『獄門島』なら「獄」、『犬神家の一族』なら「族」みたいな感じ。
ところが、昭和期の表紙は杉本一文先生のイラストなんですね。
百聞は一見に如かずということで、こんなのとか、
こんなのとか、
どどーんとまとめてこんなのとか??
(5冊のうち真ん中にあるヤツ、金田一耕助シリーズじゃないけど:笑)
えっ、よくない?? すごくよくない????
金田一耕助シリーズって、残虐かつ陰惨でエロティック、しかし、どこかコミカルというか、いい意味で息を抜く場所があるというか。
それを杉本先生の表紙も素晴らしく表現していて、ドキッとするほどリアルかつ不気味で、匂い立つような色気があるのに、でも、ときどきちょっと可愛くて。
こう……表紙を眺めてから本を開く、その反対に、本を読み進めて閉じてから表紙を眺める────どちらにせよ、横溝先生・杉本先生が共通して持つ世界観に、どっぷり浸かっていられるワケですよ。
開いても閉じても、開いても閉じても、永遠に金田一耕助のいる世界を引きずっていられる。余韻。余韻がすごい。
そんなこんなで杉本先生の表紙に魅せられた私は、マメに古本屋を訪ねて昭和版の金田一耕助シリーズを集めているのです。
しかーし!! これがなかなかコンプリートできないのには理由があって、以下のサイトさんが素晴らしくまとめてくださっているのですが、
http://kakeya.world.coocan.jp/chronicle/ys_kado_covers.html
同じ作品なのに、表紙が数種類ある。
そんなッ……初回A、初回B、通常版でジャケットが違うみたいなッ、そんな……!!(急に現れるドルオタ属性)(特典で差がない分、こっちのほうがある意味酷)
いやでも、ドルオタであるからこそ抵抗がないよね?? えっ、中身は一緒だけどジャケットが違う?? 全部買う買う、だってジャケット違うんでしょ?? みたいな(笑)
古本屋を回って全種類コンプリートするまでには、まだ相当時間が掛かるようです。こればっかりは出会いだからねぇ。
しかし、ここで朗報。昨年、横溝正史作品を始め、杉本一文先生が手掛けた表紙の画集
『杉本一文 「装」画集』が発売されました。
遅ればせながら、私も最近購入いたしまして↓↓
いやぁ、この本をぼんやり眺めている時間は、まさに至福です。
「この表紙まだ持ってないなぁ、いいなぁ、欲しいなぁ(中身は読んで知ってる)」な~んてことを考えながら、実物の文庫を手に取る日を夢みているんですよ。楽しいねぇ。
ほら、画集の帯にも書いてあるでしょ?
金田一耕助シリーズを読むなら、やっぱり杉本先生の表紙じゃなきゃだめなんだってば。
さらに本音を言えば、横溝先生のご遺族にも杉本先生にも印税が入るように、杉本版の文庫を復刻していただきたい。古本屋で買ってもお二方の利益にはならないもんね。そこはちょっと胸が痛いワケですよ。オタクだから!! オタクって推しに現金振り込みたがるじゃん?? それだよ、それ。私1人の購入額じゃ印税なんてたかが知れてるけど(職業柄、印税率を分かってるから余計に)、横溝・杉本ファン全員の力を合わせれば、ひと財産にはなるでしょ。なんとか復刻してくんないかなぁ……できれば全表紙。ジャケ違いも全部買うから。
(趣向を変えても結局重くなりがちな愛)(今日も上手くまとまった感)