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物書き(小説家・シナリオライター)の山口夢です。

【ひとり旅備忘録】即身仏を訪ねて③―山形県酒田市・鶴岡市―

ついにこのシリーズも③ですよ。即身仏に関して「は」今回で終わりです。(たぶん)

即身仏を訪ねて」①と②を読みたい方は、以下のページからどうぞ↓↓

blog.yumeyamaguchi.com

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いや、違うんですよ。(否定から始めるのがクセ)

本来は酒田市で訪れた海向寺さんで、即身仏との対面は終了するはずだったんですね。

ところがどっこい。

ひとり旅2日目に鶴岡市へ降り立ったところ、駅前の地図に「即身仏」の文字があるじゃないですか。

そりゃ行くよね? 行くんだよ、次またいつ来れるか分からないんだから。

 

……と、いうワケで、この日も無料レンタサイクルを駆り、鶴岡市南岳寺へレッツゴーです。

(※思ったよりかなり距離があるため、自転車で向かう方はそれなりに覚悟を決めてペダルを漕いでください。約30~40分。全っ然たどり着かないから、途中ものすごく不安になります。1つ大きな目印といえば、三宝荒神社の鳥居です。かなり遠くからでも確認できますし、「えっ、背景の比率ミスってない?」という錯覚に陥ります)↓↓

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(2階建ての住宅と比較してみてください。おかしいでしょ、この高さ。南岳寺は、三宝荒神社の先にあります。この鳥居が見えたら、あなたはとりあえず迷子ではありません。正解です)

 

そして、南岳寺に到着です。(全体図を撮り忘れるポカ)

外観は「ザ・寺」という木造づくりではなく、もう少し近代的な、白壁の建物です。

本堂は2階、即身仏と対面できるお部屋は1階にあります。(※1階に入るための料金は大人400円、子ども200円)

このお寺に安置されているのは、鉄竜海上人というお坊さんです。

ご存命中に、眼病を患う人々の回復を祈って片目をくり抜いているため、即身仏となった今も片方の目がぽっかりと空洞になっています。

このエピソードと「鉄〇海上人」という名前で、私すっかり勘違いしてしまいまして。

子どもの頃、私はとある本で「即身仏」というものを知ったのですが、その本に載っていたのが「鉄〇海上人」で、やっぱり眼病の人々を想って片目をくり抜いてるんです。

 

「はあ~ッ、昔読んだ本に載っていたのはこのお方か! 実際にお会いできるとは光栄の極み……!」

 

……と、えらく感動したのですが、旅行から帰って来て実際に本を確かめてみると、「鉄竜海上人」ではなく、なんと「鉄門海上人」でした。

鉄「門」海上人が師匠で、鉄「竜」海上人がお弟子さんという関係だそうです。

私がお会いしたのはお弟子さんのほうでした。

(名前が似ているのはともかく、師匠に倣って片目までくり抜くなんて、師匠のことリスペクトし過ぎじゃない!? ……と、思ったとか思わなかったとか:笑)(お寺の人に「私が即身仏を知ったのは鉄竜海上人のおかげなんです」って言っちゃったじゃんよー、もぉー)

 

何はともあれ、鶴岡市でも即身仏と対面することができたワケです。

この南岳寺には不思議な話がいろいろとあって、昭和30年に本堂が全焼したらしいのですが、ご本尊と鉄竜海上人のお体だけはご無事だったとか。

こういった類の話を「オカルト」のひと言で片づける方もいるのでしょうが、私はその響きがあまり好きではないため、尊敬する藤子・F・不二雄先生のお言葉を借りて「SF=少し不思議」と致しましょう。(私が重度の藤子先生オタクだという話は、また別の機会に)

にしても、不思議。少し不思議どころか、すごく不思議。

ご本尊と即身仏だけ火事を免れた……なんて話を聞いた日にゃ、やはりこの世には目に見えない不思議な世界があるのだと思わざるを得ません。そのほうがいい、楽しい。物語の幅が広がる。(でも、お化けは苦手。怖い)

 

この南岳寺には、明治時代に最高裁判所で超能力を認められた「長南年恵」の霊堂もあります。

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……うん。やっぱ不思議だ。SF(=すごい不思議)なお寺だった。 

 

ところで、即身仏は皆さん生前と同じようにお着物や袈裟を身につけていらっしゃいますが、12年に1回、丑年にお着替えをされるそうです。

その、脱いだあとの着物を細かく裁断し、お守りにいれたものを海回寺でも南岳寺でも販売していました。1日目には購入を迷って断念したのですが、2日目にやっぱり購入。それがこちら↓↓

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ダイレクトに即身仏御守」と書かれている、インパクトのすさまじさたるや(笑)

しかし、人々の未来が実り豊かなものになることを願い、未来をつかさどる湯殿山で修行をした鉄竜海上人の衣入りお守りです。

海向寺のご住職も仰っておられました、即身仏にお願いごと(※ただし、努力すること前提)をすれば、叶えてくださると。

即身仏御守を肌身離さず持っていれば(パソコンケースに結んであります)、いい作品が書けはず! ……と、綺麗に仕事の話へ繋がったところで、この「即身仏を訪ねて」シリーズは終了となります。

 

皆さんも、夢や目標の達成を祈願するために、即身仏を訪ねてみてはいかがでしょうか。きっと新たな世界への扉が開けるはずです。(いろんな意味で)(なかなか本物のミイラ見たことある人っていないでしょ、たぶんだけど)

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