山口夢Official Blog

物書き(小説家・シナリオライター)の山口夢です。

【執筆のデスクから】セリフを書く時は声を想像すると便利

私が執筆させていただく仕事には、すでに「声」が決まっているものも多くあります。

ゲームは特にそうですし、『声優で落語くじ』からの『せんおち』なんかは、メインキャラクター5人の声が確定していました。

『せんおち』に関しての詳しい話はこちらからどうぞ↓↓

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セリフを書く時って、「〇〇なんだよね」と「〇〇なんだよな」の2択で1時間くらい迷うことがあるんですよ。(ふつうのライターさんはすらすら書けちゃうのかもしれない……相変わらずライターの知り合い少ないから全然分からん……)

そういう場合、声が決まってるというのは大きなヒントです。

もう、とりあえず頭のなかで声を想像して想像して想像して……その声で「だよね」と「だよな」を繰り返し喋らせて、正解を選択するようにしています。

結果、「〇〇なんだぜ」になることもあるんですけど。

「だぜ」かぁ~ッ、「だぜ」のパターンは考えてなかったわぁ~ッ! ……みたいな。

声のあて書きですね。

学生の頃、「下手なライターはあて書きをするな、クセになる」と散々言われていたのですが、実際に物書きを始めてみて、こ~んなにあて書きする機会が増えるもんかぁと思っています。(なんなら、あて書きじゃない仕事は10%あるかないかレベルです)(自分の名前でバリバリ仕事ができるようになったら違うのかもしれませんが、ドラマも映画もキャスト先行のパターンが多いだろうし、そもそもライターはあて書きの多い仕事なのかもしれませんね)

 

反対に、声が決まっていないオリジナル作品は、セリフで迷ったら長~いです。

架空の声を想像する、という部分が、どうやら私の脳みそには欠けているらしいんですよ。音に関する想像力は、すっぽ抜けているようです。

でも、それはそれで、あとから楽しみが訪れるんですよね~。

私が大尊敬する藤子・F・不二雄先生が、大山のぶ代さんの演じるドラえもんの声を初めて聞いた時、

ドラえもんって、こんな声だったんですね」

……と、語ったような現象が起こるワケですよ。(藤子先生のエピソードを持ち出すなんて、おこがましいこと甚だしいのは分かっておりますが)(藤子先生&ドラえもん大好きエピソードは、また今度)

 

『声優で落語くじ』の時も、キャストさんはあらかじめ分かっていましたが、実際に目の前で、自分の書いたセリフを声優さんに読んでいただいた時、「ああ、みんなこんな声だったんだなぁ」と感動しましたし。

楽しかったなぁ、あの収録は。何度思い出しても、あの時の感動で胸がわくわくします。

そういう意味でも……っていうか、いろんな意味で、『声優で落語くじ』および『せんおち』は、私にとって大事な作品です。

ほら、初恋っていつまでも忘れられないでしょ? 物書きにとって最初の作品は、初恋に同じなんですよ。何年経っても、思い出すだけで甘くて幸せな気持ちになれるんだ。

 

あ~あ。また逸れちゃったよ、本題から。

とにかく、セリフを書く時は声を想像すると便利です。とりわけ、声や音をくわしく想像できる方においては特に。(羨ましいなぁ~、その才能!)

今回もまた、誰の役に立つかも分からないような創作メモでございました。

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