山口夢Official Blog

物書き(小説家・シナリオライター)の山口夢です。

【執筆のデスクから】物書きほどポジティブな職業はないと思う

お題「これって私だけ?」

 

私は自分のことを物書きと称しますが、まあ小説家でもシナリオライターでも、創作に携わる人間────なかでも、物語を作る人間ほどポジティブな人種っていないと思うんですよ。

ま、あくまでも自論なんですけど。

 

からくりはとても簡単で、物書きは何が起こっても全部ネタにしちゃうんです。

 

私は現在32歳独身で、周囲はだいたい結婚して子どももいて、たまに「このままひとりで死ぬんかな」と不安になることもあれば、「まあいっか、ひとり好きだし」と能天気になることもあるし、「子どもだけでも産みたいけど、リミットヤベェ」と焦ることもある。

どれもナマの感情で、「ああ、この気持ちをちゃんと覚えておいて、いつか作品に使おう」と思える。

ひとことで言えば、便利。

世の中いいことばかりじゃなくて、むしろ悪いことのほうが多くて、それこそどん底に落ちたような気分になったことも1回や2回じゃなくて。

でも、そのたびに「ああ、いいネタGETだぜ(タダで)」と頭を切り替えれば、なんとなく得したような気分になれます。

ああ、ポジティブ。超ポジティブ。

たとえば明日いきなり両親に見捨てられて、友だちも周りからみ~んないなくなって、仕事もなぜか全部切られて、血迷って怪しいツボ買っちゃったりなんかして、今あるスズメの涙ほどの貯金もあっという間に使い切り、家なし職なし金なしで露頭に迷っても、「最っ高~のネタじゃないですか、ラッキー」と思えるから、明日にまったく不安がない。(むしろ、不安がなさ過ぎて逆に不安。大丈夫か、私の神経……って)

 

もちろん、悪いことばかりがネタになるんじゃなくて、いいこともちゃんと物語に昇華しています。趣味も特技も、何もかも。

大学時代、落研に所属していた経験は『声優で落語くじ』や『せんおち』に生かされ、ドルオタ趣味も某漫画作品(興味のある方は私のTwitterをさかのぼってください)に転化され、恋をした甘い記憶も失恋の苦味も、乙女ゲーや恋愛漫画で使ってみたり、使わなかったり?

要は、その時々に感じたことを大事に取っておいて、作品にする。

私が最近よく言っているのは、

自分の人生、骨の髄までしゃぶり尽くしてから死にたい。

 

自分の人生を切って剥がして作品にできると、たとえどんな失敗でも「正解」になる。

それを「好きだ」と言ってくれる人がいれば、なおのこと「正解」になる。

私は私の人生を正解続きにしたいから、成功も失敗もネタじゃネタじゃ~全部ネタじゃ~(小躍り)と、ポジティブに喜んで、今日も明日も物語を作るのです。

 

今日までに書いてきたどんな作品も、この人生じゃなきゃ書けなかったと信じてる。

自分の名前で書いた作品も、表立って名前を出してない作品も。(いっぱいあるんだよ、そういうのも)

そうじゃなきゃ、「あの時のあの失敗! うわあああああ」って人生やめたくなる瞬間ばっかりだよ、ちくしょうめ。

 

きっとこの先、たとえば結婚しても正解。独身のままでも正解。怪しいツボ買っても正解ww

何があっても正解。

物語にできれば、大正解。

何が起こるか分からない未来で、どんな感情を抱くのか、今からとても楽しみでなりません。

 

嘘偽りなく、この仕事を始めてから、とくにこの1年は超スーパーポジティブマンなんで、毎日めちゃくちゃ楽しいです。それはもう、怖いくらいに。

明日もきっといい1日。(ネタじゃネタじゃ~、ネタの宝庫じゃ~)

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