山口夢Official Blog

物書き(小説家・シナリオライター)の山口夢です。

【物書きの本棚】愛してやまない金田一耕助先生の話①

今週のお題」を使って記事を書いてしまったので、こちらを先にアップしたいと思います。

 

今週のお題「読書の秋」

 

オタクが来たぞーーーーーーーっ!! 

今日のブログは、だいぶ気持ち悪いことになると思います。ご了承ください。(いつもか)

 

山口が選ぶ「理想の男性ランキング」ぶっちぎりの1位を長年独走しているのが、推理小説の大家・横溝正史先生の生み出した名探偵、

 

そう、金田一耕助さんです!!!!

 

好き。(物書きにあるまじき語彙力の喪失)

ついこの前、自担のことが最高に好きとか言っといて、理想じゃないんかーい!! って話ですよ。(自担の名前を明かさない以上、理想の男性に挙げにくいという欠点がなきにしもあらry)(いや、やっぱ自担は別枠? 理想の男性とは違うんだよな)

ちなみに、私が自担について語っている記事はこちら↓↓

blog.yumeyamaguchi.com

(今のところブログで公開してる)趣味がアイドルとミイラだからさ、金田一耕助先生はそのあいだ(?)って感じですね。

 

閑話休題。 

金田一先生のどこがそんなに好きかと聞かれたら、真顔で「全部」と言うしかないのですが、それではあまりに不親切というもので、今回は愛してやまない耕助さん(彼女気取り)の魅力を大いに語りたいと思います。やったね!!

 

まず、大前提として、横溝正史先生の金田一耕助シリーズはめちゃくちゃ面白い!!!

何を置いても、これが大事。

私が耕助さんと初めて出会ったのは、21歳の冬でした。(言い方:笑)

亡くなった祖父の本棚から好きな本をいくらでも持っていっていいという許可を貰い、手に取った本のなかの1冊が、かの名作『獄門島だったんです。

今の30代だと、金田一と聞けば「ジッチャンの名にかけて!」のほうが先に出てきちゃうでしょ。私もそう、「あ~、ジッチャンのほうかぁ」が、最初の印象でした。

……まあまあ、んでね、読んでみたの。

も~、衝撃。震えた。

こんなに面白い推理小説が昭和20年代にあっていいのか、と思いました。(『獄門島』の連載は昭和22~23年)

そこからはもう金の許す限り集めましたよ、金田一耕助シリーズ。

暇な時期は1日2冊読むこともあって、完全に耕助さんと同じ時間を生きてました。ってか生きてる、現在進行形で。

まあまあまあ、若干出会うのが遅過ぎた感はあるんですよ、私たち。正直、15くらいで出会いたかった。

(しかし、金田一シリーズには18禁はおろか21禁じゃない? ってか、年齢どうこうよりノーマル禁じゃない? という作品もままあるため、15で出会っていたら、何かよからぬ方向に目覚めてしまう可能性があったとかなかったとか)

 

とにかくハマッた。今も変わらずハマッてる。

金田一シリーズって、そこまで凝ったトリックがあるというワケではないと思うんですよ。

推理小説にありがちな「糸を使ってドアの隙間から鍵を室内に戻し、密室を完成させる」みたいなトリックも、かなり序盤で「密室は簡単に作れるんです」と、金田一先生がサラッと解説しちゃう。

そういう意味でのトリックらしいトリックが重要なポイントになっているのは、『本陣殺人事件』や『獄門島』など、初期の作品くらいじゃないかな。(※私の読み落としがあったらすみません)

つまり、物語の軸足が別のところにある。

……と、私は勝手に思っていて、濃~い登場人物(容疑者)たちが織りなす群像劇を、1歩引いたところから金田一先生と一緒に眺めている感覚に近い。

彼らの置かれた環境や過去をひとつずつ洗っていき、絡まった糸を1本1本ほどいていくと、いつの間にか事件が解決しているんですよ。

どうも、軸足が「人物描写」に置かれているような気がしています。勝手に。

これはもう、完全に人間ドラマ。と、言わざるを得ない。

ミステリーと濃厚な人間ドラマが一緒に楽しめるなんて、ひと粒で2度美味しいってヤツですよ。お得じゃないですか。

また、この濃~い容疑者たちは推理小説だから当たり前かもしれないけど)だいたいみんなやましい秘密や後ろ暗い過去を持っていて、金田一先生がそれらを1つ1つ明らかにしていくたび、他人の甘美で怪しい生活をのぞき見しているような気分になれます。

とくに、緑ヶ丘荘時代(※金田一先生が緑ヶ丘荘というフラットに引っ越して以降の作品)は、読んでいてソワッとするものが多いです。

(私は15~18禁だと思ってるし、ノーマル禁でもあります。初めて読んだ時は「昭和で!? 昭和の前半でこの世界観? 昭和で!?」を連呼した記憶:笑)(ある意味昭和の前半だから、適度に見えそで見えない感があり、それがまた想像力を掻き立てられると言いますか、怪しい雰囲気を醸し出すワケですよ。ミニスカートよりもひざ下くらいの丈にグッとくるヤツと一緒の理論です)

 

もちろん、「顔のない死体」や「ひとりふた役」のような、ミステリーの王道トリック(ストーリー)はすべて網羅してあります。

横溝先生の性格的に、ベタと呼ばれるものには漏れなく挑戦しないと気が済まなかったらしく、他人の作品を読んでは「僕のほうがもっと面白いものが書ける!」と、ファイトを燃やしていたそうです。(このエピソード、出典が分かったら改めて載せます。ファイトを燃やすキッカケになった作品は坂口安吾先生の『不連続殺人事件』だったはず。どの文庫本のあとがきに書いてあったんだっけなぁ……)(しかし、金田一先生だけでなく、横溝先生まで負けず嫌いで可愛いとは。そこにも震えるわ、オタクだから)

 

ほとんどすべての作品で、探偵小説の主役であるはずの金田一耕助は、事件の傍観者であり、物語の中心から外れたところをうろうろしています。

事件の関係者目線で語られる作品だと、ほとんど出て来ないこともあったりなかったり。(『八つ墓村』とか『三つ首塔』とか)

でも、それがいい。

探偵も容疑者も濃く描かれていたら、個性のぶつかり合いが起きてしまう。

金田一の際立った個性といえば「よれよれの袴」に代表される和装と「雀の巣のようなもじゃもじゃ頭」など、外見に関するものが多いのですが、個性を外見に集中させ、それなりのインパクトを読者に残しつつ、ストーリー上では「傍観者」を演じさせるという描き方が素晴らしいな、と。

そして、ある意味もっともキャラクターの薄い金田一先生の、たま~に見られる私生活の描写でオタクは死ぬワケです。(ほら、アイドルでもあるじゃん。「えっ、〇〇くんコンビニでそんなもの買うの!?」みたいな萌え。急にドルオタが顔を出しましたけども)(ちなみに、緑ヶ丘荘時代の私生活はザ・独身30代男性って感じで至高)

 

……耕助さんの魅力を語ろうとしたら、「金田一耕助シリーズはいいぞ」で3000字を突破してしまった。だめだ、1回じゃ終わらないのは分かってたけど、この話題も永遠に語っていられる。

次回は、うちにある限りの「金田一耕助シリーズ」を総動員して、「ほら、耕助さんって可愛いでしょ!?」という萌えの押し売りをしたいと思います。

個人的にオススメの作品も紹介したい。(いやっ、全部オススメなんだけどね……!?)

うん、まあ、

金田一耕助シリーズはいいぞ!!!!!!

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予告どおり、実際の小説から耕助さんの好きなところを書き出して並べてみました。

よろしければ続きもご覧ください↓↓

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