山口夢Official Blog

物書き(小説家・シナリオライター)の山口夢です。

物書きの本棚

脳内麻薬の作り方―川端康成の『雪国』始めました―

トンネルを抜けたら雪国であった。6月だけど。 昨晩から、川端康成著『雪国』を読み始めました。まだ途中。 いつも気軽に読める短編ばかりで、もしや『雪国』は未履修では……?? と、思い、例の有名な「トンネルを抜けたら雪国」を抜け、ちょっと先へ足を延…

ド変態 vs ストーカーの大決闘―谷崎潤一郎『続悪魔』―

みんな、変態好きね~~~~!?(※昨日~本日のアクセス数参照) 昨日のブログ、あんだけ閲覧注意だって言ったのに。 blog.yumeyamaguchi.com ……で、昨日の夜に読みましたよ、『続悪魔』。今でいうところの上下巻の「下」を。 上巻が引くほどアレだったから…

変態も行き過ぎるとさすがに引く―谷崎潤一郎『悪魔』―

さすがの私(?)も、この変態には軽くドン引きだな、って話で。 『痴人の愛』を読んで以降、 blog.yumeyamaguchi.com 全集に掲載されている谷崎潤一郎先生の短編をちまちま読んでいるワケなんですけれども。 いやぁ、谷崎先生のことは以前からド変態だと思…

「コスト」と「報酬」の恋愛学―谷崎潤一郎『痴人の愛』に学ぶ②―

遠距離恋愛って、どうして難しいんだろうね。したことないけど(笑) どうも、昨日に引き続き、恋愛指南本に何冊か関わっているライターの山口だよ。 執筆のために、独学ながら、恋愛心理学や人類学をかなり真剣に勉強したんです。 そんな私が、谷崎潤一郎著…

『痴人の愛』のナオミちゃんに学ぶ、恋の人心掌握術

どうも、恋愛指南本にも何冊か関わったことのあるライターの山口だよ。 執筆や編集をする過程で、恋愛心理学や人類学についてかなり勉強致しました。 そんな私が、谷崎潤一郎著『痴人の愛』を改めて読んだところ、 blog.yumeyamaguchi.com くっ……世界一の悪…

表現の世界はもっともっと自由なのだ―徳川夢声『37年型浦島太郎』―

表現の世界は、私が思っているよりも、ずっとずっと自由らしい。 体言止めはよろしくない、文章に重厚感がない、これを小説とは呼べない。 ないないない、の、ないもの尽くし。 誰に言われたワケでもないクセに、肩にも脳にも力が入り、つい、硬くて真面目で…

THE☆奴隷文学の最高峰―谷崎潤一郎『痴人の愛』―

やっと読み終わりました。 THE☆奴隷文学の最高峰・谷崎潤一郎著『痴人の愛』。 久しぶりに読んだけど、面白かった~~~~。 そして、10年前は気づかなかったけど、読みやすかった~~~~~。 大正14年の作品で、少し古い言葉遣いや仮名遣いがありますが、…

身体のなかに「ふざけ虫」を飼っている悲しい性なりや

以前ちょろっとご紹介した徳川夢声先生の本を読んでおります。 (※徳川夢声先生については、こちらの記事を参照してください) blog.yumeyamaguchi.com 本はこれね?? 『徳川夢声の小説と漫談これ一冊で』(清流出版)です。 出先では徳川夢声先生、お家で…

「好き」から感性が遺伝する―夏目漱石『夢十夜』②―

昨日に引き続き、夏目漱石著『夢十夜』の話でもしようかな。 blog.yumeyamaguchi.com 『夢十夜』の簡単なあらすじなんかは、昨日のブログの中盤を読んでね。今日も本文を引用したネタバレがあるよ!! 嫌な人は、ここで回れ右しようね!! もう面倒だから回…

きっと地獄なんてものはなくて―夏目漱石『夢十夜』―

私が読書を始めたキッカケの夏目漱石先生──それなのに、そういえば『夢十夜』は読んでこなかったんですよね。 なんていうか、好きな作家先生の本を全部読んじゃうのがもったいなくて。私が読むのって、基本的に先生方は皆さんお亡くなりになってる作品ばっか…

孤独をこじらせている自覚のある皆さんへ―佐藤春夫『侘しすぎる』―

昨日の夜、いつもどおり全集を開いて、なんとな~~~く佐藤春夫先生の『侘(わび)しすぎる』を読み始めたんですよ。 『侘しすぎる』 もんのすごい素晴らしいタイトルだよね。 パッと見た感じ、2019年の作品と言われても違和感のない、現代的なタイトルです…

泥棒は眼で仕留める―吉行淳之介「川端康成伝」―

昨日、川端康成の『母の初恋』についてブログを書きながら、 blog.yumeyamaguchi.com 同じ全集に収録されている「川端康成伝」を読んでいて、面白いエピソードを見つけたんですけど、昨日のブログには書き切れなかったんで、今日は読書感想文の番外編。 川端…

真夏日には冷たいナイフをー川端康成『母の初恋』ー

「別れる男に、花の名を一つ教えておきなさい。花は毎年必ず咲きます」 怖い。 川端康成のこの名言は有名ですが、たまに川端先生の作品を読むにつけ、その感性にゾクゾクするような、一種の恐怖を覚えます。 何を見て、どう生きたらこのような感覚を得られる…

はじめてのじてんしゃ35歳―夏目漱石『自転車日記』―

www.aozora.gr.jp これね、大好き。 小説を読み始めたキッカケが、もともと夏目漱石の『吾輩は猫である』で、それから夏目漱石の作品をいろいろ読むようになったんですが、この『自転車日記』はとくに好きで、一字一句漏らさず原稿用紙に書き写したくらい。 …

明治時代版「明日から本気出す」―二葉亭四迷『浮雲』感想文②―

blog.yumeyamaguchi.com 昨日までのあらすじ。 ◆主人公・文三くん 職業:無職 特技:言い訳、逆ギレ 必殺技:絶交 ぶんぞう は こんらん している!! ……とうとう愛しのお勢ちゃんにも絶交を言い渡してしまった文三くん。まだ結婚も確定していないうちから「…

令和視点的身勝手読書感想文―二葉亭四迷『浮雲』―

昨日、二葉亭四迷の『浮雲』を読んでいることを書きましたが、 blog.yumeyamaguchi.com あのあとすぐに読了致しましたので、感想をつらつらと書きたいんですけど…… 主人公の文三が、思っていたよりもヤバいヤツかもしれない。 ……という視点に立って書くつも…

文三、しっかりしろ文三!!!―二葉亭四迷『浮雲』前半―

無事、『そも恋』第10話脱稿いたしました~~~!!!! blog.yumeyamaguchi.com 昨日のブログで「3時には終わるかな??」と書きましたが、その宣言どおり、終わったのは3時過ぎ。 やっと終わった……3時くらいまで掛かるかな?? と、思ったら、やっぱり…

独り身は、SNSで積極的に体調不良を申告すべし

どうも、完全に風邪悪化させ太郎です。 昨日、浅草から帰って厚手のパジャマを着込み、毛布を2枚かけてぬくぬく温まって眠りましたが、あまり回復はせず……昼過ぎにようやく起き上がって、作業をしている次第です。 声よ、戻ってこーーーーーい!!(※まだサ…

深夜の『オベタイ・ブルブル事件』

『オベタイ・ブルブル事件』が小説のタイトルと分かった方、なかなかすごいです。まあ、これは二重カギカッコ(『』)で囲んでるから、注意深い人なら気づいたかな?? まさかの作者が分かった方、ぜひ師匠と呼ばせていただきたい!!!! ……さて、昨日も雑…

乱歩先生と朔太郎先生と正史先生と『パノラマ島綺譚』

そういえば、読み終わっていた江戸川乱歩『パノラマ島綺譚』。 昨年末に家族旅行で訪れた三重県・鳥羽が『パノラマ島綺譚』の舞台となった「M県T市」である、という説があり、同地を訪れた記念に読み始めました。 鳥羽にある「江戸川乱歩館」へ行った話はこ…

寒気がするんで寒気がするような読書して寝ますね

昨日の飲み会なんですけど、 blog.yumeyamaguchi.com 結局、知ってる人ばっかりだったよね?? なんであんなに意味深な誘われ方をしたんだろうか(笑)理由は分かりませんでしたが、結局、私は2時間で潰れました……。 寝不足、空腹、豆腐メンタルで日本酒飲…

口紅をカップにつけるかパンにつけるか

どうも、現在16時を少し回ったところです。 本日は、ここ数年、取材を兼ねてお世話になっている方から「夢ちゃんに会わせたい人がいるのよ、うふふ(意味深)」というお誘いをされましたので、江古田から一路浅草へ向かっております。 「分かりましたー、楽し…

検索履歴がカオスだよ。

どうも!! 昨日ようやく新作を書き上げた山口だよ!! じゃあ、今日は何をしていたのかと言うと、新作につけて先方へお渡しする資料を作ってました。とくに、画像資料。 今回の新作は一応漫画にするつもりでシナリオを書いたんですけど、たとえば作中に登場…

読書とは、行為そのものがミステリーである―現代の悪魔とは何か―

また、作風とまったく合致しない話していい?? blog.yumeyamaguchi.com 昨日から、また新たな1冊を読み始めたんですけど、 blog.yumeyamaguchi.com 結局、2度挫折した『現代殺人百科』に再挑戦することにしました。やっぱり、中途半端になってるほうから…

GW最終日に風邪を引くタイプの人間です、どうも

寒い。頭痛い。眼球も痛い。肩とか背中も痛い。ちょっと暑い。 どうも、風邪です。 基本的にゴールデンウイークなんて関係のない仕事をしている山口ではありますが、こういう間の悪いタイミングで風邪を引くタイプの人間なんですね。 「もんのすごくやる気の…

【物書きの本棚】さて、恐怖の話を始めようか。

やーーーーっと読み終わったんです。 『恐怖の博物誌』イーフー・トゥアン著、金利光訳(工作舎、1991年)。 5年前に購入して、3回挫折して(笑)、このたびようやくの読了です。 これ、以前も言いましたが、3回の挫折はすべて冒頭で、今回は気張って冒頭…

【物書きの本棚】美術館でこんな本買っちゃった

『陰陽五行説でわかる日本のならわし』(長田なお、淡交社)。 昨日、根津美術館で開催中の『尾形光琳の燕子花図展』に行ってきたんですけど、 blog.yumeyamaguchi.com そのミュージアムショップにて、鑑賞した美術品とは一切関係のない本を買ってしまいまし…

重さ0kgで収納スペース不要、時に武器にもなるものってなーんだ

私的な答えは「知識」だと思っているワケで。 以前、自宅にある事典・辞書だけを特集したブログを書いたほど、 blog.yumeyamaguchi.com 私、調べもの大好きマンなんですよ。 就活をしていた頃、「職業適性診断」なんかやると、作家やライター等の「クリエイ…

昔「あの世ってあると思う?」と聞かれた時に即答したこと

彼氏に聞かれたんですよ、風呂入ってる時に。 どんだけ色気のない会話してんだ、って話はこの際置いといて(笑) 私は「あると思う」と即答しました。 すぐに「なんで?」という質問が飛んできたのですが、その時、私は、 「あの世がなきゃ夢がないから」 と…

【物書きの本棚】とてもとてもよい本が届いた

それがこの本。 『日本のファッション 明治・大正・昭和・平成』(城一夫・渡辺直樹著、青幻舎) 私も買ったばかりで、ほとんど目を通していないのですが、届いたものをパラパラーっと見た瞬間「買って正解!」だと分かりました。 現在、私は大正時代を舞台に…